パスタ工房兼飲食物販という形態
パスタ工房兼飲食物販という形態
By Owner-002
PASTA+(パスタピュ)は、「パスタ工房兼・飲食物販店」としてご紹介しています。
ひとつの機能にとらわれない複合型の店舗にしたのは、いくつかの「こんなお店、いいな」と思えるお店に出会ったことがきっかけです。
その中でも特に印象に残っているのが、ミラノにあるPECK(ペック)。
ミラノを訪れるたびに足を運んでいますが、店内で丁寧に作られた惣菜や、肉・チーズ・スパイス・ハーブティー・お菓子・厳選された食材が美しく並ぶショップに加え、本格的なイタリア料理が楽しめるレストラン、さらに充実したワインセラーまで備えた空間は、何度訪れても心が躍る魅力にあふれています。

そして、ローマでのお気に入りがRoscioli(ロショーリ)。
最初に妹がこのお店を「食の宝石店」と紹介してくれたのがきっかけで訪れました。
もともとはパン屋から始まったAntico Forno Roscioliでは、高品質の小麦粉や素材をを使って焼き上げたさまざまな種類のパンや、切り売りのピザが並びます。
すぐ近くにあるRoscioli Salumeria con Cucinaは、サルーミ(ハムやサラミ)、チーズ、ワインがずらりと並ぶショーケースの前にテーブルが置かれ、地下にはワインセラーも。まさに「食の宝石店」と呼ぶにふさわしい空間で、食の魅力を存分に味わえる特別な体験ができます。

写真はRoscioliのカルボナーラ。有名なメニューで、美味しいのですが、とても良いペコリーノチーズ=塩気が強いので、日本人が完食するのは至難の業かもしれません。
Roscioliの近くには系列店もいくつかあり、ローマという街の食の豊かさをより深く楽しめます。ローマを訪れる機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてください。
コロナが収束後、Roscioliはニューヨークにも店をオープン。
こちらはまだ行けてないので、是非行きたいです。
ちなみに、当店で取り扱っているCAVASECCA(カヴァセッカ)のエキストラバージンオリーブオイル(EVOO)は、Roscioliの経営陣とのご縁からご紹介いただき、取り扱いを始めました。
その「ご縁」は、当店のシェフ遠藤と妹の正子がローマで任されていた日本食店「doozo」で育まれたものです。Roscioliの経営者ご一家が、客としてdoozoを訪れてくださり、PASTA+の立ち上げにあたって、EVOOだけでなくワインについてもご紹介いただくことができました。
doozoから生まれ、PASTA+へとつながった「ご縁の数々」については、また改めてご紹介できればと思います。
そしてもうひとつ、ニューヨーク・23丁目にあるEATALY NYC Flatiron(イータリー)。
イータリーはイタリア発祥で、イタリア国内に10店舗ほどあり、日本でも東京や現在開催中のEXPO会場内(イタリアパビリオン3階)にも出店しています。
中でもNY・23丁目の店舗は、クラシカルなビルの1階すべてが売場となり、食材から化粧品まで幅広く取り揃え、店内にはパスタ製造の様子が見られるスペースやレストランもあり、まさに“食のテーマパーク”。その賑わいとワクワク感は何度行っても飽きません。
コロナ以降は訪れることができていませんが、私にとっては「絶対に外せない場所」のひとつです。

このような、私が大好きな世界の食の名店たち、そしてお菓子の工場という原点(こちらのお話もまた別の機会に)をすべて詰め込んで生まれたのが、PASTA+(パスタピュ)です。
パスタを一から作る「パスタ工房」、その味をその場で楽しんでいただける「レストラン」、さらに店内で使用している素材や製造しているお菓子・パスタ、そしてご縁を通じて出会った美味しいものを販売する「ショップ」...。
これらすべてをひとつにした、私にとっての“理想のかたち”を、PASTA+という空間で表現しています。